選択的夫婦別姓を考える(2)

 田村淳さんが連日アンケートを取っていましたね。

https://twitter.com/jack88912057/status/1448304331409686544

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 選択的夫婦別姓導入による利益

59264票 x  15% =  8890票


選択的夫婦別姓導入による不利益


169849票 x  33% =  56050票


単純にこの数字だけからは


不利益が利益の 6.3倍 です。



不利益って何でしょうか?

想像に容易いものを列挙していってみます。



導入して出る不利益

・親子別姓増加
・既婚者にも別姓導入懸念(もめ事増)
・名字の意味が失われる
・A=B が A=B or C となり制度自体の価値低下
・民法変更による負荷
・関連法制度整備負荷
・役所のシステム変更による負荷
・民間企業での家族取扱システム変更負荷
・その他

出そうな不利益

・戸籍いじり、戸籍破壊
・パスポートの価値低下
・妻の地位低下
・日本特有の配偶者保護廃止
・制度強化のための簡易性低下
・旧姓使用禁止
・その他


それに対して出る利益とは何でしょうか?

田村淳さんは手続きの面倒さを上げていました。
銀行やパスポートなどを示しています。

https://twitter.com/atsushilonboo/status/1447204192540508175


パスポートは併記可能になり便利になったと聞きます。

銀行手続きは銀行側の問題なようにも感じますし、昨今では旧姓で口座を作ることが可能な銀行もあります。また、以前であれば屋号扱いで旧姓を使い続ける方法もありました。

ちなみにですが、銀行などは名前が変わらなくても結婚した場合には変更届が必要です。

 

本当に利益になるの?

 

日本は重婚を禁止しているので、
同名字を名乗らないことは周知要素が減ります。
そのための施策を追って実施する可能性はあります。

海外でも婚姻法令や制度を変更した後に、
制度自体を補強することは普通にあります。

何らかの社会告知要素を盛り込む可能性はあります。

たとえば、メキシコでは結婚式が婚姻要件になっています。
メキシコでは夫婦別姓親子同姓という複数名字の特殊な国です。
名前を変更しない分、周知させることを義務化しています。

名前を変えない代わりに違う何かが必要になる可能性は高いです

社会とはそのようにしてバランスを取って進んでいきます。


たとえば、事実婚では得られなかった権利が別姓婚が可能になれば
手に入れられると示す別姓希望の夫婦もいらっしゃいますが、

選択的夫婦別姓を推進している団体ではその婚姻の権利を失くそうとしています。
たとえば、配偶者控除の廃止や三号被保険の権利を廃止しようとしています。
日本には欧米より配偶者優遇がされています。それを失くそうというのです。
欧米のようにしたいという話からなので当然な話です。

本当に利益があるのでしょうか?


推進派団体を支えているサイボウズはシステム構築などの業務もしており、
役所のシステムなどが変更されればそれを仕事に結びつけられそうですね。

推進派団体らは戸籍破壊や婚姻制度破壊を唱えているので、
その行く道に近づくというメリットはあります。

果たして一般の人たちに何のメリットがあるのでしょうか?


デメリットのほうが果てしなく大きく見えます。





コメント

このブログの人気の投稿

明治初期の妻の地位

幕末から明治初期の女性の名字に関する考察

姓と苗字の違い