夫婦同姓はたかだか100年のものなのか
選択的夫婦別姓の話において、
推進派の人たちが口々にする「たかだか100年のもの」とする夫婦同姓、
果たして、それは本当かどうか
現代で言う「夫婦同姓」というものは、昔で言うところの「夫婦同苗字」である。
これは多くの名前や歴史の専門家の共通見解です。
別姓推進の人たちは明治から庶民は名字・苗字を名乗るようになったと言う人が多い。
しかしながら、実態は異なります。
1952年「江戸時代の一般庶民は果して苗字を持たなかつたか」(洞富雄著)が発表されると、次々に同様の出版物や発表が続いていきます。それにより、江戸時代の庶民も苗字を私称していたことは当時の常識となっています。
ところが1996年の夫婦別姓法案答申あたりには、夫婦同姓はたかだか100年の歴史しかないという史実にないことが流布されだします。そこから四半世紀経過し、今も夫婦別姓を推進する人たちの中でそのようなことを言い続けている人たちがいます。
半世紀前では世間一般に周知されたことが気づけば混沌としてきています。
恐ろしいことです。
明治以前にも庶民が苗字を私称していたことは明らかになっています。
そこで、大多数の町民農民などの夫婦はどうなっていたかと言えば、
夫婦は同苗字であったこともわかっています。
坂田聡氏は著書の中で南北朝時代まで遡れると示しています。
つまり500~600年前くらいは続いてきたものです。
後藤みち子氏の著書によれば600~700年と示されています。
つまり、「たかがか100年」というものではありません。
ーーーー 参考文献 ーーーーーーーーーー
「日本人の姓・苗字・名前 人名に刻まれた歴史」 大藤修 著
「苗字と名前の歴史」坂田聡 著
「戦国を生きた公家の妻たち」後藤みち子 著
ほか
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