明治以前の婚姻

 明治になり夫婦別氏制度を政府が敢行しても庶民は同姓を名乗り続けたと言います。そのため、明治民法制定の際には大胆な変更がされました。世情に合わせて夫婦同姓が制度化されたのです。

それ以前には夫婦同姓だったと言います。当時の人たちを少しひも解いてみればよくわかります。

たとえば、当時で言えばとても有名な坂本龍馬氏はどうであったのか。

 


龍馬の父は山本家から坂本家へ婿養子として出ています(1812年頃)。
山本家も坂本家も夫婦同姓です。

その息子の龍馬ももちろん夫婦同姓です。
楢崎家の龍子を嫁としています(1865年)。

龍馬の兄弟も夫婦同姓でした。
勝海舟もそうです。

明治維新の三傑と呼ばれる大久保利通氏、西郷隆盛氏、木戸孝允氏らも夫婦同姓でした。

さらに以前では、
龍馬の曾祖父の山本信敬(1718年生)は宮地家から婿養子として山本家へ来ています。

 明治以前から夫婦同姓が文化風習とされていたことがよくわかります。
それゆえに明治初期に政府が別氏としようとしても民衆が受け入れなかったのです。


 

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